1. まず、採用したいと思う人物に期待する定量的な成果指標を「スコアカード」に書き出します。曖昧ではなく、あくまでも具体的なものにしてください。
2. 自社の文化のうち、どの要素を採用候補者にも求めるかを特定します。
3. 広告や求人情報、人材斡旋会社に過度に依存せず、独自の人脈を利用して候補者を絞り込み、じっくり検討します。
4. 従業員が優秀な人材を紹介してくれて、採用が成功した場合には、しかるべき紹介料を払うことも検討すべきでしょう。優良企業の中には、10万ドルの紹介料を支給している例もあります(紹介者と被採用者の両方が在職している場合、10年間にわたって毎年1万ドルが支払われます)。
5. 最低1回は、3時間に及ぶ時系列に沿った綿密な面接を行い、適任者を選びます。かなり突っ込んだ質問をすべきです。これまでの職歴について、次のことを聞き出します。
・採用された理由は何か。
・最大の実績は何か。
・どんな失敗の経験があるか。
・上司からどう評価されているか(経歴照会で確認可能)。
・会社を辞めた理由は何か。
6. 危険信号には十分注意しましょう。過去の過ちに無責任な態度を示したり、ほとんどの上司について良く言わない場合などです。『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』(日本経済新聞出版社)でマーシャル・ゴールドスミスが挙げている、20の悪癖についても注意を払いましょう。
7. 候補者を口説く際には、彼らが気にする「5つのF」に留意しましょう。
・Fit(会社との相性)
・Family(入社に向けた家族の支援)
・Freedom(意思決定の自由)
・Fortune(待遇と栄誉)
・Fun(楽しさ)
必ずできるはずです。採用のAメソッドをマスターしましょう。人々のキャリアアップに貢献しながら、コストと時間を節約してください。
マーシャル・ゴールドスミス
ありがとうございました。見事なアドバイスですね。Aメソッドの詳細については、ウェブサイトwww.whothebook.comを参照のこと。