ある家電メーカーの経理担当マネジャーに昇進したジョナサンは、異動先の職場の不正に気づく。ボーナス報酬額をかさ上げするため、次の四半期の売上げが今期に計上されようとしていたのだ。どうもこれまでもたびたびあったことらしい。

会社にダメージを与えかねない不正だが、ここで声高に倫理を主張し、同僚と気まずくなるのは避けたい、黙っているのがいいのか──これが不正を目撃した時に多い反応ではないだろうか。

「見てみぬふり」ではなく、この問題に率直に物申すには、社会心理学の知見もさることながら、マネジャーが実際にどのように倫理的な行動を貫いたかのストーリーが参考になるという。