目標をつくるだけでは
人は動かない

 初めに、あなたは担当部門の来年度予算を作成し始めたところと仮定しよう。配下のチーム幹部が会議を開いて当面の優先事項を決め、より長期にわたる経営資源の配分について検討を始めようとしている。あなたは次のステップを確認し、1週間後にまた会議を開くと決めた。ところが、1週間後の会議で、ほとんど何も進んでいないことに気づく。何が足かせになっているのだろうか。あなたの「やることリスト」はおそらく、次のようになっているはずだ。

 ステップ1:継続事業の暫定予算を、策定する。

 ステップ2:来年度の全社的な取り組みにおける担当部門の役割を明確化する。