産業組織論を援用したM. E. ポーターの「ファイブ・フォース」モデルは外部環境に重きを置いた戦略論だったが、コア・コンピタンス論やケイパビリティ論は、企業内部にこそ競争優位は存在するとした。本稿で論じられている「リソース・ベースト・ビュー」(RBV)はこの2つのアプローチを結びつけるものだ。企業固有の資源やコンピタンスの重要性を認識する一方で、これを競争環境のなかに位置づけるのである。シャープなどの成功企業例から、有益な資源の条件、それを戦略に落とし込む方策などについて解説する。