現代人は、日々、さまざまなストレスと戦っている。その際、自分の外に解決策を見出すことが多いが、その前に、自分自身を見つめ直し、レジリエンスを高めることが重要だと筆者はいう。本記事では、そのためにすぐに始められる4つの方法が示される。
どこに住んでいても、どこで働いていても、ストレスは増大している。国際労働機関(ILO)によると、先進国でも途上国でも、職場で働き手が直面する緊張は増している。猛威をふるうストレス要因の中には、気候変動やテロ、政治的混乱といったグローバルな問題もあれば、病気や転職、リストラなどのプライベートおよび仕事上の問題もある。
多くの人にとって、ストレスへの最初の反応は、外部の解決策を探すことである。増えたプレッシャーを管理できるという生産性のツールやアプリを使ったり、不快感を軽減する方法を探したりする。別の仕事に移ったり、増えた仕事を担当する人を雇ったり、違うキャリアを目指したりするのである。しかし、この種の解決策は時にその場しのぎで、効果がない。
長期にわたってストレスを管理するには、外からの解決策を探す前に、内なるレジリエンス(再起力)・スキルを高めることが必要だ。そうすれば変化やストレス、課題を、逆にチャンスに変えられるようになる。このスキルには、適応力、コントロールとの健全な関係、継続的な学習、目的意識、サポートや適切なリソースの活用法を知る、などがある。
ストレスに対処する方法を変え、レジリエンスを高めるために、すぐに始められる対策がいくつかある。