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戦略と文化の一致なくして
変革は実現しない
組織の存続可能性と業績を保つための果てしない努力に際して、企業のトップリーダーの主な手段になるのは戦略と文化である。戦略は企業目標に論理的な裏付けを与え、達成への意欲を従業員から引き出す。企業文化は目標を理念や信条に反映させ、共通の前提や集団の規範を通して行動を促す。
戦略は、集団による行動や意思決定を、焦点がはっきりしたわかりやすいものにする。計画や一連の判断をもとに人々を結集させ、それを徹底するために往々にして、目標を達成したら有形の褒賞を与え、達成できなかったらペナルティを科す。理想を述べれば、順応性をも備えていて、外部環境を調べて分析したり、連続性と成長の維持に向けた変革が必要な時に、それを察知したりするとよい。
リーダーシップは戦略立案と密接な関係にあり、リーダーの大半はその基本を理解している。ところが、文化は戦略と比べてとらえ所がない。なぜなら、そのかなりの部分は暗黙の行動、考え方、社会構造に根差しているからである。