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コッターとは異なる変革アプローチが必要
筆者は、2009年に「変革屋」としてのチェンジウェーブを創業し、主に組織変革の応援・後押しをするコンサルティングを行ってきた。これまでに手がけた変革プロジェクトは約400件、対象は企業を中心に、業界全体や自治体(囲み「官民協働の課題解決プラットホームMICHIKARA」を参照)の変革も手がけている。
組織変革は経営学でも長年にわたり多くの研究がなされ、確立した手法が複数存在する。たとえば、20世紀を代表する経営学者ジョン・コッターが1995年に、図表1「コッターの企業改革の8つのステップ」を発表している[注]。「『変革は緊急課題であるという認識の徹底』から始まる、8つの変革プロセスを確実に踏まなければ企業変革は成功には至らない、かつ最後までたどり着くには相当な時間がかかる」というものだ。しかし、日々変革の現場に身を置いている立場からあらためて読むと、いまの時代はやや異なるアプローチが必要であるように感じる。