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組織再編における2つの方法
企業は絶え間なく変化する市場環境に対処するため、しばしば組織再編を迫られる。しかし、企業トップ向けのアドバイスには、その時期や方法が相矛盾するものもある。必要なのは組織の一新か、それとも既存の組織の微調整か。再編の費用を上回るメリットはあるか。市場環境が再び変化し始める前に再編を終えられるか。そして、どの程度の変化が求められているだろうか。
筆者らは30年にわたり、2つの主な組織再編手法に関する定性的、定量的な研究をもとに、経営幹部がこれらの質問に答えを出せるよう、サポートしてきた。
手法の一つである再構築(リストラクチャリング)では、経営資源や事業をグループ化し、連携させるための基幹となる組織構造を変える。一般に企業は、機能、事業分野、顧客セグメント、テクノロジー・プラットフォーム、立地によって、またこれらの組み合わせによって組織を編成する。これは2013年にマイクロソフトが実施した再編からも十分に見て取ることができる。この時は事業分野別の組織構造を、エンジニアリング、マーケティング、事業開発・エバンジェリズム、高度戦略・研究から成る機能別の体制に改編した。