ナレッジ・ワーカーが主要な登場人物であった情報の時代は、ロジカルで直線的、まるでコンピュータのような能力を基盤に築かれてきた。その一方、我々の目の前には「コンセプトの時代」が幕を開けつつある。新たな時代の中心となるのは、クリエーターや他人と共感できる人たちだ。「物質的な豊かさ」「アジアの台頭」「自動化」の三つの要因によって、情報の時代を牽引してきた左脳思考だけでは十分とはいえなくなり、創作力や共感、喜び、意義といった右脳思考の重要性が高まっている。左脳思考と右脳思考が融合した「全体思考」を身につけるには、ハイ・タッチでハイ・コンセプトな「六つの感性」に磨きをかける必要がある。