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優秀な人材を採用したいのならば、組織文化への適合を重視すべきである。そう語られることが増えてきたが、その有効性に異を唱える人も多い。筆者らは、カルチャーフィットに対する理解を間違っていることが、そうした反発を招いていると指摘する。本稿では、文化的適合性にまつわる4つの誤解を例示する。


 組織やチームに合った人材を確保することは、とても重要だ――。この点では、多くのマネジャーの意見は一致している。

 だが、「文化的に合う(カルチャーフィット)人材」を雇うことについては、議論がある。筆者らの研究は、それが議論になってしかるべきであることを示している。

 ただ、その議論の多くは、「文化的な適合性」の定義が間違っていることが原因だ。文化的適合性の意味をめぐる混乱が、いくつもの共通する誤解を生み出してきた。こうした誤解を一掃すれば、マネジャーたちの人材獲得戦略は改善するだろう。