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多くのリーダーが、ジェンダーダイバーシティが重要だと言うが、意欲と実態には乖離があるのが現状である。そのギャプを埋めるために、企業はどうすればよいのか。リンクトインが1年におよぶ調査を実施した結果、女性にとって魅力的な会社として認識されるために、いますぐに見直すべきポイントが明らかになった。


 多くの組織のリーダーが、ジェンダーダイバーシティは重要だと考えている。――少なくとも、そう言っている。リンクトインの調べでは、人事担当者の78%が、自分の会社にとってダイバーシティは最優先課題であり、特にジェンダーダイバーシティに最も力を入れて取り組んでいるという。

 マッキンゼー・アンド・カンパニーと、女性の社会進出を支援する団体リーンイン・オーグ(LeanIn.org)がまとめた2019年版『ウィメン・イン・ザ・ワークプレース(職場における女性)』によると、この領域で一定の進歩はあったものの、まだ課題は多い。女性経営幹部の数は増えているが、割合としてはいまも5人に1人にすぎないし、あらゆる管理職レベルで女性の占める割合は小さいままだ。

 ジェンダーギャップの解消に向けた、経営陣の意欲と実態の乖離はなぜ起きるのか。リンクトインはこの問いを探るべく、1年におよびジェンダーと仕事に関する複数の調査を実施した。そこで集まったデータは、企業が現在と将来にわたり、より多くの女性を引き寄せるための採用戦略を考えるうえで、有用なインサイトを与えてくれた。