イノベーション論の大家は思いやりにあふれていた
クレイトン・クリステンセン・インスティテュートを共同で設立した筆者は、クリステンセンの人の心をつかむ講義の魅力、問題の本質をあぶり出して画期的な解決策を見出す思考様式などはもちろん、優しさや思いやりといった、その人間性が何より魅力だったと語る。
誰もが引き込まれた講義
エイブラハム・リンカーンの声は甲高く、耳に心地よいものではなかったとされる。演説が始まると、聴衆は最初のうち「この背の高い人物は、はたして本当に、噂に聞く雄弁家なのだろうか」と首を傾げたという。