
The Centers for Disease Control and Prevention
世界中が新型コロナウイルス感染症の脅威にさらされるなか、企業には従業員を感染から守るための対策が求められている。どうすれば感染リスクを減らせるのか。職場への立ち入りを禁止すべきはどんな場合か。出社禁止などを命じた際にいかなるサポートをすべきなのか。本稿では、雇用主がこの緊急事態を乗り越えるために、そして次なる危機に備えるために自問すべき8つの問いを示す。
中国・武漢で発生したコロナウイルスの感染拡大は少なくとも76ヵ国に及んでおり、発症が確認された人は9万3000人以上、死者は3000人以上に達している(『ニューヨーク・タイムズ』紙より。数字は随時更新)。世界各国の政府は国境の閉鎖と強制的な隔離を行い、企業は出張を禁止している。ビジネス界における人的および経済的な影響は甚大だ。
従業員と顧客、そして業務を現在と今後の伝染病から守るために、既存の戦略、方針、業務手順を入念に見直すべし――今回の感染拡大は、企業にそう警鐘を鳴らしている。以下に、企業がウイルスの流行に対する備えと対処をする際に自問すべき、8つの問いを挙げたい。