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GAFA(グーグル、アマゾン・ドットコム、フェイスブック、アップル)はいま、世界中でビジネスを席巻している。かつては未来を創造する革新的な存在として評価されていたが、いまや自社の利益を追求して自由競争を排除する支配者のようにすら捉えられている。筆者はGAFAに対して、さらなる事業拡大を目指す戦略を語るよりも、未来の世代に希望をもたらす大胆な構想を示すことを期待する。


 7月29日、米国下院司法委員会は1年間にわたる反トラスト法調査のヤマ場を迎える。アップルのティム・クックCEO、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO、グーグルのサンダー・ピチャイCEO、アマゾン・ドットコムのジェフ・ベゾスCEOを迎えて公聴会が行われるのだ。

 CEOたちはこの場で、自社の市場独占力と不公正な取引慣行について厳しく問われるだろう。しかし、議員のせめて一人くらいは、これとは別の(しかしそれと密接に関連のある)問題を取り上げてほしいと思う。