ワーク・フロム・ホーム(WFH)は
どのような影響を及ぼしてきたか

 2020年初めに世界で始まったワーク・フロム・ホーム(WFH:在宅勤務)実験は、間違いなく史上最大の規模である。緊急事態宣言を解除した国もあるとはいえ、新型コロナウイルス感染症は依然として大きな脅威である。

 このような状況下、どの組織も「在宅勤務からオフィス勤務へと戻すべきか」「どのように戻すのがよいか」という問題と格闘している。これらの判断を下すために、ビジネスリーダーはいくつもの問いに対する答えを見つけ出す必要がある。なかでも重要なのは「WFHは生産性と創造性にどのような影響を及ぼしてきたか」である。

 この問いへの答えを導き出すための一助として筆者らは、バーチャルワークを開始して以降の従業員の様子を探ることにした。そこで、2020年3月後半に米国で働く多様なホワイトカラー600人超を対象に調査を始め、以後、2週間ごとにアンケートを実施している(本稿は5月までに収集した結果に基づいている)。