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データドリブンな意思決定に対する依存度が高まるにつれ、消費者のパーソナルデータを適切に管理する重要性がいっそう高まっている。膨大なデータを取得し、それをクラウド上で管理することが一般的だが、優れたインサイトを導くために必ずしもデータの量が必要なわけではない。筆者らは、ビジネス・インテリジェンスに影響を及ぼすことなくプライバシーを保護するために、クラウドコンピュティーングではなくエッジコンピューティングの活用を検討すべきだと指摘する。


 消費者データを集める際にはほとんど常に、消費者のプライバシーに対するリスクがつきまとう。センシティブな情報は、意図せず流出したり、悪意ある何者かによって漏えいされたりするかもしれない。2017年に起きたエクイファクスによるデータ漏えいの事例では、1億4300万人もの米国消費者の個人情報が危機にさらされた。

 もっと小規模な漏えいは、知られているか否かはともかく、常に生じている。企業がより多くのデータを集め、そこから得られるインサイトへの依存を高めるにつれ、データが危機にさらされる可能性は高まる一方であろう。