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CDO(最高データ責任者)の役職を設置する企業はますます増えているが、その在任期間は驚くほど短く、3年以上続く人は稀である。業務の性質上、短期で成果を上げることが難しいこともあり、当初は得られた社内の支持を維持できないのだ。本稿では、CDOが短命に終わる理由を明らかにするとともに、長期間の在職を実現するために何をすべきかを示す。
CIO(最高情報責任者)の本当の意味は「キャリア終了」(career is over)だ、というジョークがよく言われたのは30年前のことである。やがてCIOの在職期間が延び、役割がより制度化されていくにつれ、このジョークは時代遅れとなった。
一方で現在では、最高幹部職の中で最も不安定なのはCDO(最高データ責任者)かもしれない。在職期間は短く、離職率は高い。そして昔のCIO職と同様に、多くの企業はこの職務に何を求めるのかを完全には理解していないと思われる。