
Illustration by Cecilia Castelli
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期待する部下にインフォーマルリーダーの役割を担わせることは、正式な管理職になるための準備期間として有効だ。しかし、チームメンバーの管理という新たな仕事が増えて、これまで以上の責任を負うことにもなるため、上司からの適切なサポートを得られなければ疲弊し、燃え尽きてしまう可能性がある。本稿では、インフォーマルリーダーを任命する際にマネジャーが何をすべきか、またリーダーを務める本人がどのようなことに留意すべきかを示す。
「私はチームのインフォーマルリーダーとして、自分の目標を達成するだけでなく、チームのタスクを管理し、決定する責任を負うことが多い。それらのタスクを遂行するのは自分ではないが、同僚のタスクを手伝うために余分な仕事をしなければならず、疲弊してしまう」
マネジャーが従業員の能力開発を支援し、チーム全体のパフォーマンスを向上させる最善の方法の一つは、将来性のある人材にインフォーマル(非公式)なリーダーシップを取るのを奨励することだ。チームやプロジェクトを率いることで、有望なリーダーに貴重な経験を積ませ、将来、公式のスーパーバイザーや管理職になるための準備をさせるとことができると同時に、組織全体に付加価値を与えることができる。