リーダーは責任と覚悟を持ち
チームをエンパワーする
編集部(以下色文字):激変する環境に素早く適応するために、あらかじめ決められた仕事をこなすのでなく、仕事そのものを柔軟に変化させるべきだという議論が目立つようになりました。日色さんは、そのような必要性を感じていますか。
日色(以下略):その指摘は、まさにおっしゃる通りだと思います。決められた仕事を順番通りにこなしていくという働き方は、時代に合わなくなってきました。
昨今、アジャイルという言葉がよく聞かれるようになりました。最初から最後まで仕事のプロセスを決めた後、号令をかけていっせいに作業に取りかかるウォーターフォール型では、複雑性がどんどん増している環境に対応できません。事前の要件定義に時間をかけすぎてスタートが遅れるよりも、まずやってみて、手を動かしながら課題を見つけ出し、そのつど課題を潰していくアジャイル型が、ビジネスの世界で一般的になっています。