鳴り物入りの大規模プロジェクトはえてして期待どおりの成果を上げられない。その最大の原因はプロジェクト・マネジメント手法にある。つまり、プロジェクトに必要な活動を事前にすべて洗い出し、これらを順次水平的に実行していくやり方が災いの元なのだ。ここに「ラピッド・リザルト・イニシアティブ」を導入すれば、プロジェクトは何らかの成果を必ず出すことができる。このイニシアティブは、成果主義志向の組織であり、プロジェクトの各活動を垂直に束ね、スピードを加速する。本稿は、このアプローチを採用した実例を挙げながら、プロジェクト・マネジメントの新手法を提案する。