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ダイバーシティとインクルージョンを推進し、女性や有色人種のような過小評価グループに平等な昇進機会を与えることは、個人にとっても組織にとっても重要だ。しかし実際には、彼らに不当な「通行料」の支払いを課し、キャリアアップが妨げられている。本稿では、3つの通行料の存在を明らかにしたうえで、個人と組織がどのように対処すべきかを論じる。
ディビジョンマネジャーとして高く評価されてきたローラ(仮名)は、新たな機会に備えていた。しかし、チャンスが巡ってくる気配はない。そこで彼女は、法律関連の職歴を持つ男性がリーダー的役割を務めていたポジションに、みずから昇進希望を出すことにした。
彼女は弁護士ではないが、社内で培った豊富な経験が確固たる基盤となり、このポジションで成果を上げられると確信していた。しかし残念ながら、会社から必要な経験と資格が足りていないと告げられてしまった。ローラはその評価に納得できなかった。