兵法が教えるように、組織戦は「ナンバー・ツー」がカギを握る。次代を担う経営者人材には、信頼できる「腹心」がやはり必要だ。とはいえ、イエスマンや太鼓持ちは言うまでもなく、社員たちの声をさえぎる門番、その座を密かに狙う野心家など、優秀な人材であればあるほど、このような輩が寄ってくる。ただしそれは、リーダーの脇の甘さや心のすきが原因でもある。このような悪の腹心は「リフレクター」「インシュレーター」そして「ユーサープ」に類型化することができる。このような腹心との関係はリーダー本人のみならず、組織そのものに悪影響を及ぼす。