ビジネスと政治は切り離せない時代に

 今日におけるビジネス関連の事柄は、ほぼすべて政治的な性質を帯びている。つまり、倫理、社会、環境といった、議論を呼びがちな分野の幅広い問題を考慮する必要がある。

 どの事業に参入するか、どこで事業を行うか、どのような企業や人と取引するか、さらには製品価格をどう設定するか、誰を採用や昇給の対象にするか──かつては単純明快であったであろう判断が、政治的信条の影響でいともたやすく複雑化しかねない。

 このような状況にうまく対処する必要性は、かつてないほど高まっている。