何か問題が起こっても、その場しのぎの対応で済ませてしまうことは、どの組織でも日常的に見られる光景の一つだ。だれもが次から次へと発生する問題に追い回され、抜本的な解決はなおざりにしたまま、ただ状況の悪化を食い止めるだけで手一杯になる。しかし、このような習慣を放置しておくと、やがては企業の命取りになりかねない。問題が解決されないだけでなく、本来業務の経営資源まで食いつぶしてしまうからだ。適切な対策を講じ、危機の火種を未然に防ぐ「問題解決型組織」へと再構築しなければならない。