働き方を根本から変える「4つの力」に抵抗してはならない
Illustration by Skizzomat
サマリー:これまで多くの人を縛りつけてきた仕事の境界線が、パンデミックなどをきっかけになくなりつつある。すなわち、地理的な問題や時差、文化を超えたコラボレーションが可能になってきたのだ。こうした働き方の骨格とな... もっと見るるのが、ブロックチェーンに基づくテクノロジーである。本稿では、境界のないコラボレーションが可能な新しい働き方を支える重要な4本の柱について解説する。 閉じる

「仕事の境界線」がなくなる時代

 間仕切り型のオフィスや規則通りの勤務時間、地理的な制約など、多くの人々を縛りつけてきた従来の仕事の境界線は、パンデミック、グローバリゼーションの勢い、ギグエコノミーの台頭によって実質的に存在しなくなった。一方で、Web3と生成AI(人工知能)といったテクノロジーが仕事を拡張している。

 こうした地殻変動は、新たなワークモデルの促進に拍車をかけている。つまり、大陸もタイムゾーンも文化も超えた、24時間365日行える境界のないコラボレーションを実現するエコシステムである。

 サンパウロのソフトウェア開発者がシンガポールのデザイナーと仕事をする時も、ロンドンのデータアナリストがナイロビのイラストレーターと仕事をする時も、最近は全員がリアルタイムに集まり、創造とイノベーションに取り組める。このように仕事が分散化されたプロジェクトベースのものに変化していることは、ギグエコノミーを加速させ、経済的機会を世界規模で民主化することにつながる。