
MirageC/Getty Images
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サマリー:プロジェクトの中でも、イノベーションを含むものをマネジメントするのは、特に難しい。プロジェクトマネジメントの方法として評判がよいアジャイル手法も、長期プロジェクトには適さないことが多い。本稿は、人事ソ... もっと見るフトウェアスタートアップのラティスが実現した、既存の生産ラインのアップデートと製品の再構築を例に、イノベーションを伴うプロジェクト管理における3つの重要な要素をあぶり出す。 閉じる
イノベーションを伴うプロジェクトを管理する
プロジェクトマネジメントは、プロジェクトが長期に及ぶほど、課題が大きくなる傾向がある。特にR&Dを中心とするプロジェクトがそうだ。納期の管理や長期的なリソースの配分がいっそう難しくなる。
柔軟なプロジェクトマネジメントの方法として最も評判がよいのはアジャイル手法だが、長期的な開発プロジェクトに適用すると、なかなかうまくいかない。その主な理由は、スカンクワークス(革新的な技術開発のための極秘プロジェクト)のような長期にわたるイノベーションの試みは、アジャイル手法に不可欠な、エンドユーザーからの定期的なフィードバックを得られないことが多いからだ。
だからといって、イノベーションを伴ったプロジェクトを効果的に管理するのは不可能というわけではない。最近、筆者がゼネラルマネジャーを務める人事ソフトウェアのスタートアップ企業であるラティスは、既存の生産ラインをアップデートしながら、大規模な製品再構築(ビルド)を発表した。