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良好な人間関係が築けない原因は組織にある
どこかで聞いたことがある話かもしれない。経験豊富なナレッジワーカーであるドミトリは、職場で生産的な会話をするのが難しいと感じている。特に(IT部門やHR部門など)彼の仕事を助けるための職務に就く人々に困惑している。メールや会話は無愛想かつ非協力的で、失礼極まりない時さえある。
ドミトリがCEOに相談すると、この組織には「助け合いの文化」があって「社員は互いに配慮している」が、「悪い行いは容認されるべきではない」と言われる。しかし、バイスプレジデントと話し合おうとすると、彼女はドミトリの懸念に耳を貸さず、ドミトリの同僚に対する不満へと話を逸らす。
こうした複雑なやり取りに、ドミトリは戸惑っている。CEOが何かを言っても、現場のマネジャーは別のことを気にしている。この組織は助け合うことに関心があるのか、それともないのだろうか。
この問題を解決するカギは、これが組織の問題であって、少数の問題社員や要求の厳しい上司の問題ではないと理解することである。つまり、組織的な解決策が必要なのだ。具体的には、良好な人間関係を築くための仕組みやシステム、決まり事を導入することである。