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生成AIが消費者からのフィードバックの収集を変える
広告主とマーケターにとって最も有力な情報源の一つは、消費者がブランドについて心から正直に述べる意見である。
このような意見はオンライン上の製品レビューでも見られるが、極端な意見が過度に反映されやすいことが研究で示されている。
また、ソーシャルメディアの投稿や動画の中で、人々がブランドについて正直な意見を述べることもある。このため、ソーシャルメディアの出現以降、ブランドは「ソーシャルリスニング」に頼るようになった。マーケターはさまざまなソーシャルプラットフォームでブランドに関するコメントを追跡し、共通のキーワード、テーマやアイデアを探っている。
ソーシャルリスニングには価値がある一方、大きな制約もある。一つは、ブランド側は質問を投げかけられないことだ。
だが、最も重大な制約はおそらく、代表的な意見をもたらさないことだろう。ほとんどの米国人はソーシャルメディアを利用しているが、その多くは何も発信しない「ラーカー」と呼ばれる人々だ。ピュー・リサーチセンターの調査結果によれば、「米国の成人による全ツイートのうち圧倒的多数は、少数の非常に活発なツイッター投稿者によって発信されていた」という。さらにいえば、その活発なユーザーたちの中で、実際にブランドについて論じる人はどれほどいるだろうか。あなたが自分の使う洗濯洗剤について、最後に投稿したのはいつだろうか。
私たち(筆者のニールとアダム)が所属する企業グリンプスは、異なるグループの人々がさまざまなブランドやアイデアについてどう考え、何を感じているのかを組織が発見できるよう支援している。この取り組みの中ではAI(人工知能)を利用しており、そこには新しい生成AIツールも含まれる。
生成AIという新しいテクノロジーを用いることで、消費者からフィードバックを集めるプロセスを変革できることに私たちは気づいた。これまで以上に多様な層に属する多くの人々にリーチして、彼らが実際に何を考えているのかを学ぶことができるのだ。リーダーが知っておくべきことを、以下に挙げよう。
リーダーが知っておくべきこと
生成AIツールは、知見を「ゴミ」の中から救い出すことができる
ほとんどの組織には、ファイルの中に埋もれた大量のアンケート結果があり、そこには未活用の価値が含まれている可能性が高い。ある調査が指摘するように、企業は「使われていない膨大なデータの宝の上に、あぐらをかいている」ことで悪名高い。