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経験から学ぶ「ラーニングアジリティ」の重要性
ラーニングアジリティ(学習敏捷性)とは、経験から学ぶことにより、見知らぬ環境でも成功することを可能にするスキルだ。それは、経験のないことに取り組む時、何をすべきか知っているということであり、未知の要素が多い「ぐにゃぐにゃした」非直線的なキャリアパスをあらゆる人が現実に歩みつつあるいま、重要性が増しているスキルでもある。
アジャイルな学習者は、自分の洞察や能力が新しい環境での成功に役立つことを知っており、自分のポジションやキャリアの不透明性や変化に自信を持って対処できる。研究によると、ラーニングアジリティは、個人の現在および将来の仕事で成功する可能性を示す強力な指標であることがわかっている。その結果、アジャイルな学習者は、より多くの機会や学習や可能性を引き寄せる存在となる。
組織が柔軟で、フットワークが軽く、レジリエントな(再起力のある)従業員を確保するうえで、ラーニングアジリティは大いに求められるスキルだ。たとえば、ラーニングアジリティのあるリーダーは、組織のさまざまな場所に自分の能力をうまく持ち込むことができる。また、ラーニングアジリティの高い人は、重要プロジェクトやインパクトの大きいポジションを任せられる「頼りになる」人材になる。本稿では、アジャイルな学習者とは何かを探り、ラーニングアジリティを高めるための戦略をいくつか紹介したい。
アジャイルな学習のスキルの基礎
ラーニングアジリティは3つの基本的な要素から成る。