3. 誤解や誤った行動を認める

 謝罪の言葉を述べるのは本当に難しく、特に相手が最善の行動していなかったと感じる時はなおさらだ。しかし、謝罪をし、自分の誤解や好ましくない行動を認めることは、悪化した傷を癒し、認識を即座に変える上で大いに役に立つ。

 窓のようなものだと考えるとよい。過去のやり取りが原因で窓が曇っていたり汚れていたりすれば、今後のやり取りも、たとえポジティブなものであっても常に過去の汚れた窓を通して見られることになる。しかし、自分の好ましくない態度を認めれば、窓をきれいに拭き、あなたの今後の行動に対して相手がクリアでポジティブな見方ができるようになる。

 相手からも否定的なやり取りや誤解を謝罪されて、驚くことがあるかもしれない。どんなに昔のことであっても、その状況とその時の自分を認めることは、否定的な認識が長引かないようにするための第一歩になる。

4. 人材開発ツールを活用する

 たいていの企業では、人事の人材開発部門がワークショップや動画、学習教材といったリソースを提供している。自分のスキルや行動の向上に役立つリソースがないか、確認しよう。

 たとえば、自分のアイデアを他のステークホルダーに受け入れてもらおうとしている時、「無神経な暴れ者」のように見られているというフィードバックを受け取ったら、権限を持たずに影響力を持つ方法に関する教材を見直すことで、あなたがどのように連携を促しているかについて、認識を変えられるかもしれない。会社がこうしたリソースを提供していない場合は、リンクトインラーニングやユーデミ―、コーセラなどのリソースを検討しよう。

5. サポートを求める

 受け取った情報についてHRビジネスパートナーに相談したり、メンターを探したり、エグゼクティブコーチを雇ったり、上司と話したりして、認識を変えるのに最も影響を与える、最初に取り組むべき分野を特定するための手助けを求めよう。ミーティングでのあなたの様子や、プロジェクトに関わるメールでのやりとりを見ているメンターがいれば、リアルタイムでフィードバックをもらうことができる。次の会議やコミュニケーションの前に、どのように方向転換や調整を行うべきかを判断するのに役立つ。

 数週間ごとに、上司に観察結果を報告し、自分が成長し続けるために必要なサポートが何かを伝える。新たなフィードバックに基づいて、レジリエンス、柔軟性、適応力を示すことで、あなたの積極性と、個人的や仕事における成長への前向きなアプローチを示すことができる。

* * *

 自分や自分の仕事に対する他人からの評価が、自己評価と一致していないと知ると不安になるが、それを修復するための手段はある。自分を振り返り、さらなるフィードバックを求め、誤りを認め、学び、サポートを求める努力をすることで、あなたが成長にコミットしており、成長する力もあるという新たな認識を形成できる。

"When You Think You're Doing Good Work - But Others Don't," HBR.org, January 17, 2024.