仕事中に休憩を取る効果を過小評価していないか
Illustration by Carl Godfrey
サマリー:やるべきことが多すぎて、仕事中に休憩を取る余裕がないと考えていないだろうか。多忙な人が仕事中に休憩時間を確保することは難しい。しかし、効果的な休憩を取ることは、生産性を保ち、燃え尽き症候群を防ぐために... もっと見る不可欠なことである。意識的に行動を変え、休憩の時間をつくり出す必要があるのだ。本稿では、一日に休憩を取り入れるための8つの戦略を紹介している。 閉じる

休憩を取る時間がなく、疲れ切っていないか

 望む成果を生み出すために仕事の能力を最適化しようと考える時、利用可能な時間だけでなく、利用可能なエネルギーも問題となる。ようやく重要なプロジェクトやタスクに集中できる時間ができても、すでに疲れ切っていたり、バーンアウト(燃え尽き症候群)に陥っていたりすることがある。

 定期的に休憩を取ることは、十分な能力を維持するためのエネルギー管理に不可欠だ。生産性を保つだけでなく、バーンアウトを予防し、感情や行動を健全に自己調整することで、他者との良好な交流ができるようになる。消耗し切っている(あるいは消耗しかかっている)時は、反応的になったり、無愛想になったり、イライラしたり、フラストレーションを他人にぶつけたりしやすくなる。それはあなたと関わる人に不快感を与えるだけでなく、非生産的だ。創造的な仕事をする時にも、休憩は特に重要である。

 一日のうちに「マイクロブレイク」(短い休憩)を何回か取ることで、エネルギーを管理し、認知的、感情的、さらには身体的な能力を維持することができる。こうした短い休憩は、1分程度の短いものでも、5~10分程度のものでもよい。仕事中にマイクロストレスが蓄積される中で、一日を通してマイクロブレイクを取ることで、その影響を抑制することができる。

多忙な仕事中に一息つく時間をつくる方法

 短い休憩を取るための数分間を見つけるのを偶然に任せるのではなく、以下の戦略を実行して、一日の中でそうした時間を意図的かつ規則的につくる(そして休む)ようにすべきだ。