内向的な人が人脈づくりに成功する5つのポイント
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サマリー:内向的な人は、外向的な人と比較してネットワークを構築することが難しいと思っている人が多いかもしれない。しかし、筆者らが行った調査によって、内向的な人も適切なスキルを身につければ、ネットワークを形成でき... もっと見るるようになることがわかった。本稿では、筆者らが研究によって突き止めた、内向的な人が積極的にネットワークづくりに励む傾向が強まる5つの要因を紹介する。 閉じる

外向的な人ほどネットワークを構築できるわけではない

 外向的な人は内向的な人よりも、人とのつながりを形成するのに適している、といえるだろうか。何といっても、彼らは社交的で、初対面の人と話すことも苦にならないのだから。

 実のところ、そうではない。一般的な考えとは裏腹に、人とつながる術は誰でもマスターできる。生まれ付きの才能というよりも、スキルの問題だ。生来、極度に内向的で人に近づくことに尻込みしてしまうような人でも、首尾よくネットワークを形成できるようになる。

 筆者らがリーハイ@ナスダックセンターで実施した最近の研究では、さまざまな職種のプロフェッショナル450人を調査し、ネットワークづくりに関するスキル開発の成否を左右する要因を見つけ出そうとした。その結果、年齢やジェンダー、キャリアの段階、外向性や内向性の程度に関係なく、ネットワークづくりのスキルを開発してキャリアを促進できることがわかった。

 筆者らの研究では、内向的な人が積極的にネットワークづくりに励む傾向が強まる、次の5つの要因を突き止めた。

1. 認知の柔軟性

 筆者らの研究では、認知の柔軟性、つまり状況の変化に応じて素早く思考を適応させる能力が高いとネットワークを形成しやすくなること(筆者らの調査では19%増)が明らかになった。その理由は、認知の柔軟性が高いほど、新しい情報を求め、著しく異なる見解も受け入れられるので、既存の関係を維持し、新しいつながりを形成することが容易になるのである。