
HBR Staff; Sergey Skleznev/Burazin/Mario Arango/Softulka/Getty Images; Unsplash
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サマリー:子どもが巣立つと、家庭生活に大きな影響を与えてきたルーチンが消えてしまう。こうした突然の変化と予測不能な状態が、家庭生活とキャリアに混乱を招くおそれがある。本稿では、子どもが巣立ったばかり、あるいは近... もっと見るく家を出ることになりそうという人に向けて、これを機に人生を見直して、仕事にもプライベートにも意義を見出すための戦略をいくつか紹介する。 閉じる
予測不能な状態がキャリアに混乱を招く
仕事でキャリアを積んでいると、立ち止まって、自分の道のりを見直すきっかけとなる節目や転機が必ず訪れるものだ。子どもがいる人の場合は、子どもが巣立つ時がそうした節目の一つになるだろう。大学進学や就職などで子どもが家を出ると、家庭生活に大きな影響を与えてきたルーチン(部活の練習や試合、コンサート、学校行事など)がなくなる。そうした時間に何をするのか。突然の変化と予測可能性の喪失は、家庭生活とキャリアの両方に混乱を招くおそれがある。
子どもが家を出ると、親が悲しくなるのはよくあることだ。不意を突かれる場合もある。そのような時期や季節を完全に予測しておらず、毎日が空白のキャンバスのように感じられる。この空白をどうやって埋めればよいのか。そう自問するだけで、感情が高ぶるかもしれない。そうした感情はじっくり処理する必要がある。
もし、子どもが巣立ったばかりなら(あるいは近く家を出ることになりそうなら)、これを機に人生を見直して、仕事にもプライベートにも意義を見出す戦略をいくつか紹介しよう。
先のことを考える時間をつくる
ライフスタイルを見直すのに、子どもが巣立つのを待つ必要はない。5年くらい前から考えてもよい。あれこれ自由に考えてみよう。子どもが家にいない生活は、どのようなものなのか。そのうえで、やや具体的に考える。自分の関心や仕事での目標を踏まえて、どのような人生を送りたいだろうか。