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相手にプレッシャーを与えずに依頼するには
プロジェクトにスタッフを配置する時や、チームに残業を頼む時、締め切りに間に合わせるために急な仕事をする人を探す時に、どのような代償を払っても従業員に「イエス」と言わせなければならないように感じることがある。しかし、その「代償」は何だろうか。従業員が自分はしたくないと思う依頼について、プレッシャーや罪の意識を感じて承諾すると、後悔や不満、憤りにつながる。その場で渋々承諾した従業員は、協力の質が低かったり、都合の悪いタイミングで約束を反古にしたりするかもしれない。
従業員のコミットメントとエンゲージメントを維持するためには、彼らが望まないことを意図せずに強いて、一線を越えないようにするのはもちろんのこと、あなたの依頼に対して単なる承諾や黙従を求めるだけでは不十分だ。真の自発的な承諾を得ることが必要とされる。しかし、多くの人は相手にプレッシャーを与えない依頼の方法を知らない。
研究結果
調査によると、私たちが思っている以上に人は依頼を承諾しなくてはならないというプレッシャーを感じており、負担が大きく昇進につながらない仕事を引き受けたり、個人的なデジタル情報へのアクセスを許可したり、さらには非倫理的な行為に関与したりするなど、やりたくないことも承諾するケースがよくある。特に依頼主が権力のある立場にある場合、相手はたいてい「ノー」と言うのが難しいため、何かを依頼するだけでその人を困らせてしまう。