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情熱を副業として形にする
情熱を収益性の高いビジネスに変えるという夢は、あらゆる世代の憧れだが、社会人になりたての世代の心にはとりわけ響く。企業社会に幻滅し、自分の価値観に合ったキャリアを築きたいという願望に駆られ、Z世代の実に50%が自分で事業を起こすことを熱望している。しかし、この夢を現実にするのは生易しいことではない。
多くの若者は、本業とその安定を捨てるために必要な資金と柔軟性に欠けている。その結果、最も野心的な人々は、フルタイムの仕事と副業を両立させることから始め、自分のアイデアをテストし、発展させる。しかし、2つの仕事を両立させるのは難しい。筆者はみずからの経験からその難しさを知っている。
筆者はキャリアの大半で、昼は経営コンサルタントとして、夜はユーチューバーや講演家として週70時間働いてきた。何年も試行錯誤してコアなファンを獲得し、自分のチャンネルを視聴数2000万まで成長させることができた。まだ自分のビジネスを立ち上げようとは思っていないが、副業に投資することで、人生に計り知れない充実感とパーパスがもたらされた。独自のブランディングスキルや専門知識を身につけることで、本業が強化されたのは言うまでもない。
筆者と同じように、いつかフルタイムの仕事にしたいという情熱があるものを副業として成功させたいなら、最大の障害の一つは時間管理だろう。筆者にとって、乗り越えるのが最も難しかったハードルが以下のものだ。
・エネルギーの消耗:長い一日が終わった後、情熱を持って仕事に取り組むエネルギーをどうしたら見つけられるか。
・効率のジレンマ:使える時間を最大限に活用するにはどうしたらよいか。
・一貫性の罠:予期せぬ人生の展開にどう対応するか。
筆者の経験と、パッションプロジェクト(情熱をそそぐプロジェクト)をスケールアップさせた人々たちからの学びを通じて得た貴重なアドバイスを紹介しよう。限られた時間を最大限に活用し、力強いスタートを切るのにきっと役立つはずだ。