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従業員一人の採用にかかるコストは2万ドルの試算も
採用面接は、候補者のハードスキルやソフトスキルを評価するだけのものではない。チームや会社に長期的に適合する可能性を総合的に理解するために、適切な方法を選択することが極めて重要だ。筆者が人事の仕事をしていた頃、豊富な経験と専門知識を持ちながら、新入社員が会社に適応するのに苦労するケースがよくあり、結果的に誰の利益にもならなかった。このようなミスマッチは、候補者の価値観と会社の環境や基本理念が一致していないことや、採用マネジャーが候補者の長期的なキャリア志向や動機について理解していないことに起因することが多い。
不一致は対立を生み、人間関係や生産性を阻害する。損失も大きい。人事マネジメント協会によると、従業員一人の採用にかかる平均コストは約4700ドルで、インディードによると、外部の人材紹介業者を利用するかどうかも関連してくるが、そのコストは2万ドルにも上る可能性があるという。したがって、誤った採用決定による経済的負担を避けることが非常に重要だ。
優れた採用ができるかどうかは、面接のテクニックにかかっている。構造化面接と対話型面接という2つの面接アプローチにより、候補者について異なる洞察を得ることができる。本稿では、それぞれの方法で明らかになることと、その限界、そしてどのような場合に使い分けるべきかを解説する。
構造化面接
構造化面接は、候補者の履歴書に記載されている内容よりも深く掘り下げ、過去の職責、関連する経験、専門知識について具体的な回答を引き出す。面接官は、技術的な専門知識、カルチャーの一致、リーダーシップなど特定のテーマに焦点を当て、各候補者に対して同じ一連の質問を使用する。