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企業成長のために社内の能力を高める
「アンゾフの成長マトリックス」にせよ、マッキンゼー・アンド・カンパニーの「7S」のフレームワークにせよ、大半の成長モデルと成長戦略は、外への拡張に関心を払う。新しいプロダクトを売り出したり、新しい市場に参入したり、あるいはその両方を同時に行ったりして成長を遂げようというのだ。しかし、成長は、社内の能力開発によって、自社の内側から生まれる場合もある。
AIは、社内の能力とスキルを全般的に向上させるためのさまざまな方法を提供できる。たとえば、社員の経歴と活動内容をもとに、その人物がどのようなスキルを持っているかを推し量ったり、学習コンテンツを分類し、すべての社員が利用できるものにする一方で、一人ひとりの社員に合わせてカスタマイズしたり、学習コンテンツを要約し、推薦し、補強したりすることも可能だ。特に生成AIは、世界中の何十億人もの知識労働者たちが業務のフローの中でパフォーマンスを向上させるために活用できる。
本稿では、以上で挙げた能力向上策の最後、つまりAIを活用することにより、課題をより高いレベルで、より速く実行できる可能性を検討する。そして、それがどのように自社の新たな成長の原動力になるのかを見ていきたい。
研究によると、AIが社内の能力を向上させる可能性は非常に大きい
AIが成長を後押しできると、なぜ言えるのか。そして、どれくらいの成長が期待できるのか。あなたの会社、部署、チームにとっての恩恵はどの程度か。そして、あなた個人の生産性に与えるよい影響はどの程度だろうか。