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ネットワーキングのリクエストを受け取った時、注意すべき7つの危険信号
あなたは最近、大学を卒業して就職したばかり。仕事に就いて2週間が経ったある日、初めてネットワーキングのリクエストを受け取った。あなたの会社に求人を見つけた大学時代のクラスメートが、リンクトインでメッセージを送ってきたのだ。彼は次のようなことを質問してきた。
・短時間でよいから電話で話せるか。
・その求人はまだ埋まっていないか。
・採用担当マネジャーにつないでもらえないか。
・ほかに彼がコンタクトできる人がいたら教えてくれないか。
あなたは友好的な性格で、仕事でも度量の広いほうだと自負しているが、このリクエストに応じることには躊躇を感じている。まず、彼がどのような仕事をしているのかよく知らない。第2に、彼と話したことがない。第3に、あなた自身まだその会社で評判を築いているところで、不適格である可能性のある人物を推薦したくない。
では、どうすればよいのか。
エグゼクティブコーチやリーダーシップコンサルタントである筆者らは、同じような状況に陥ることがよくある。ほとんど知らない相手から、この業界に参入したいとか、筆者らの同僚やクライアントに紹介してもらいたいといった、ネットワーキングの要請に対処しなければならないのだ。たしかにネットワーキングにはプラス面もあるが、自分の時間と、自分が懸命に築いてきた人間関係を守ることにも同じくらい価値があると、筆者らは長い年月の中で学んできた。
だからこそ、「ネットワーキングのリクエストに応じるかどうかを決める時は、自分の直観に従え」と助言したい。丁重に断ることがあなたの利益になる場合がある。冒頭に紹介したシナリオは、その一つだ。
大学時代のクラスメートは、「自分のネットワークに何かをしてほしいと期待するのではなく、自分が自分のネットワークに何をできるか考えろ」というネットワーキングの鉄則を破っている。彼のリクエストは時期尚早で、利己的という印象を与える。彼の仕事の質についてあなたは何も知らないのだから、彼がその求人に適任かどうかも、わかるわけがない。自分が実力を保証できない人物を紹介することで、あなたが同僚との関係を危険にさらすなど間違っている。そのようなことをすれば、あなた自身の信頼を傷つける可能性があるのだから。
入社したての時は、あらゆるつながりに応じなければという、プレッシャーにさらされるかもしれない。だが、自分の時間とエネルギー、そして注意力を間違った人物に与え続けると、それらを有意義な仕事にそそげなくなる。この貴重な教訓を早い段階で学ぶことで、誰と関わるべきかを意図的に判断できるようになり、強力なネットワークを築けるようになるだろう。