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コミュニケーション不足が過小評価されている感覚を生む
あなたは仕事で過小評価されていると感じたことがあるだろうか。
「ある」と答えた人には、多くの仲間がいる。米国の正社員1000人以上を対象とする最近の調査では、回答者の半分以上が、所属する組織に自分はある程度しか評価されていない(46.4%)か、まったく評価されていない(10.7%)と感じている。
これらの結果は、筆者が著書Job Therapyのために行った調査を裏づけるものである。筆者は2023年から2024年に、幅広い業界、職位、経験年数にわたる世界中の労働者2400人以上を対象に調査を行った。それを通じて、自分が過小評価されていると感じることはさまざまな形で表れるが、その大部分は、マネジャーとそのチームメンバーの間のコミュニケーション不足から生じることがわかった。
筆者の調査では回答者の40%以上が昇進に悪戦苦闘していると答え、70%近くが自分と同じレベルの人は他社のほうが待遇がよいと考えていた。
それ以上に重要なのは、63%の人が、目標を達成しているにもかかわらず、成長の機会につながりそうな大きなプロジェクトに抜擢されないのはなぜかと悩んでいたことだ。過去6カ月間に昇進や昇給がかなわなかった人のうち、理由を明確に聞かされた人はわずか7%だった。このように堅固なフィードバックがないことから、自分の役割が次第に過小評価されていると感じるようになっていた。
筆者の調査結果によると、従業員の士気を高め、昇進を却下された人が経験するかもしれない無力感を和らげるために、リーダーやマネジャーにはもっとできることがある。そのために、まず、パフォーマンスに関するコミュニケーションの溝を埋め、組織の目標に貢献するためにチームメンバーが果たす、価値のある役割を明確にすることだ。
とはいえ、このような過小評価されていると自認する立場にある従業員は、変化が起こるのを待つことにいら立ちも覚えるだろう。プロフェッショナルとしての成長が足りないから過小評価されていると感じている人は、特にもどかしくなる。あなたもその一人なら、この状況で自分の力を高めるために何ができるだろうか。
自分自身と向き合う
最初のステップは、過小評価されていると感じる要因である特定の状況を把握することだ。間違った思い込みがネガティブな感情を悪化させていたり、間違った行動へと導いたりしているかもしれない。正しい方向に進むためには軌道修正が必要であり、以下の点を振り返ると役立つだろう。