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チームを結束させるには、どのような取り組みが適しているのか
リモートワークやチームの分散化が進むこの時代、マネジャーは重要な課題に直面している。それは、個々のチームメンバーがどこを拠点にしているかにかかわらず、メンバー同士のつながりを強化することである。
その方法として時折活用されるのがチームビルディングアクティビティだ。たしかに、企業が実施するチームビルディングアクティビティと聞くと、白けた目や不満顔を見せる人は多い(トラストフォールやバーチャルダンスパーティなど、誰がやりたいだろうか)し、懐疑的な意見も少なからずある。しかし研究により、人としての帰属欲求を満たすことは、仕事のパフォーマンスと幸福度を向上させることがわかっている。職場で良好な人間関係を築いている従業員は、創造性と協調性が高く、燃え尽き症候群になりにくく、会社に留まる可能性が高いのだ。
一言でいえば、 チームビルディングアクティビティは、やり方次第で、メンバー同士の有意義な関係を育む不可欠なツールとなり、最終的には従業員エンゲージメントを促進し、組織全体の成功に貢献するのである。
しかし、自分のチームには、どのアクティビティや習慣が適しているのだろうか。また、それを効果的に実行するにはどうすればよいのだろうか。そこで、3人の専門家にアドバイスを求めた。組織心理学者でボストン大学クエストロムスクール・オブ・ビジネス教授のコニー・ハドリー、職場戦略家でRituals Roadmapの著者であるエリカ・ケスウィン、そしてシモンズ大学経営学部教授でHBR Guide to Leading Teamsの著者であるメアリー・シャピロである。
専門家たちが実際に効果を実感したチームビルディングアクティビティと、その成功を最大限に引き出すための計画、そして実行方法に関する推奨事項を紹介しよう。
リモートチームのためのチームビルディングアクティビティ
直接顔を合わせる機会がほとんどないリモートワーカー集団のチームビルディングを効果的に行うのは難しい、とシャピロは指摘する。「距離があってもつながりを感じられるような交流を意識的に、構造的に計画する必要があります」。重要なのは、グループの規模、感性、状況に合わせてエクササイズを調整することだと言う。リモートチーム向けエクササイズの多くは、ハイブリッドチームや対面チームにも適用できる。