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決断力を備えていない、優柔不断な上司といかに協働すべきか
筆者のクライアントのルディは、テクノロジー企業でマーケティングの仕事をしている。彼のチームは、ソーシャルメディアを通じてインバウンドの見込み客を増やすという目標を掲げていた。ルディと彼の上司、同僚らは、長時間のブレインストーミングを行い、ソーシャルチャンネルで共有する短編動画をもっと撮るべきだという結論に達した。
ルディは、チームがより多くの動画を作成し、共有する方法について、1週間かけてプロジェクト計画を練り上げた。ステークホルダーを特定し、指標を定義し、上司が望む野心的な公開スケジュールを立てた。彼は計画を実行に移すことに興奮していた。
金曜日、ルディは上司と計画を共有するため、一対一のミーティングに臨んだ。
上司は、綿密に作成されたプレゼン資料を一瞥し、こう言い放った。「方向を変えるべきではないだろうか。競合他社が昨日公開したものを見たかい。自分たちでつくるのではなく、インフルエンサーマーケティングを試すべきだろう。調べてもらえるかな」
「わかりました」と、打ちひしがれたルディは答えた。
内心、ルディは悲鳴を上げていた。週の初め、上司はチームが動画をつくることにやる気満々だったのに、競合他社のつまらないインフルエンサーのティックトックのせいで、ルディがプロジェクト計画の作成に費やした時間は完全に無駄になってしまった。
ルディの上司がさして理由もなく方針を変えるのは、これが初めてではなかった。SEOの全面的な見直しについてもそうだったし、「この夏はインターンを集めよう」と言い出した時もそうだった。デザインからコピー、予算配分に至るまで、ルディの上司は常に決定を覆した。
いつも考えを変えるリーダーの下で働くのは、腹立たしいものだが、よくあることだ。