コンカレント・イノベーション
ゲオルク・フォン・クロー（スイス連邦工科大学チューリッヒ校 教授）
セバスチャン・ライシュ（サンガレン大学 インスティテュート・オブ・マネジメント 教授）

イノベーション人材のキャリア・パス
ジーナ・コラレッリ・オコナー（レンセラー工科大学 ラリー・スクール・オブ・マネジメント・アンド・テクノロジー 准教授）
アンドリュー C. コルベット（レンセラー工科大学 ラリー・スクール・オブ・マネジメント・アンド・テクノロジー 准教授）
ロン・ピエラントッツィ（キャメロン・アンド・アソシエーツ パートナー）

エンタープライズ2.0がイノベーションを変える
アンドリュー P. マカフィー（マサチューセッツ工科大学 スローン・スクール・オブ・マネジメント センター・フォー・デジタル・ビジネス 首席研究科学者）

コンカレント・イノベーション

ゲオルク・フォン・クロー（Georg von Krogh）
スイス連邦工科大学チューリッヒ校 教授

セバスチャン・ライシュ（Sebastian Raisch）
サンガレン大学 インスティテュート・オブ・マネジメント 教授

スイスの経営研究家たちが「フォーチュン・グローバル500」を調べたところ、M&Aに頼らない「有機的成長」に優れた企業は、少数のイノベーションに集中し、かつここにシナジーを働かせる「コンカレント・イノベーション」を実践していた。

M&Aに頼らない有機的成長のチャンピオン

　買収ではなくイノベーションを通じて事業を成長させているグローバル企業には、ブレークスルーを起こすようなアイデアに注力する傾向が見られる。これらの企業は、市場性が最も高いイニシアティブを選び、その成功に向けて経営資源を集中させる。ビジネス・リーダーたちは、相変わらず厳しいコスト削減圧力にさらされているが、このような取り組みによって勇気づけられるに違いない。