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予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。
今回は、リーダーシップ研究の権威であり、ハーバード・ビジネス・スクール教授のリンダ A. ヒルが、新米マネジャーが抱きがちな誤解を明らかにし、本当の現実を示しながらマネジャーの心得について解説した論文「新任マネジャーはなぜつまずいてしまうのか」の一節を紹介する。
新任マネジャーの思い違い
リーダーシップは相互依存
新任マネジャーが早々につまずきがちなのは、管理職に対する思い違いがあるからだ。たとえば、地位を得たことによって、会社のために好きなことを自由にできる、と思っている。ところがやっていくうちに、自分の果たすべき役割が、部下、上司、他のマネジャー、社内外の人々との相互依存関係によって決まるということがわかってくる。各々には目標、ニーズ、優先順位があり、それがあなたと対立することもある。
リーダーの役割を果たすためには、「自由」という考えを捨て、人間関係の構築に力を入れることだ。あなたのチームが必要な人とつながり、必要なサポートを受けられるようにしよう。それがそのまま、あなた自身に返ってくるのだ。
「新任マネジャーはなぜつまずいてしまうのか」
リンダ A. ヒル
参考論文「新任マネジャーはなぜつまずいてしまうのか」とは
リーダーシップを考えるうえで、多くの人が見過ごしている重大な問題がある。それは、一社員から管理職へと昇格した時に直面するジレンマだ。たとえば、組織の業績を高め、部下の能力開発を促すスキルと能力は、自分のそれを高めるスキルと能力とはまったく別物である。
しかし、ほとんどの新米マネジャーが勝手な幻想を抱いており、いざなってみると、たとえば「自分勝手に何でもできる」「権威を手に入れた」「部門の円滑な運営こそ本分である」などさまざまな誤解から四苦八苦するはめになる。実は、このような誤解によるつまずきはトラウマになりやすく、かえって自己変革する気持ちを萎縮させがちである。これは、本人にとっても、組織にとってもダメージだ。
論文「新任マネジャーはなぜつまずいてしまうのか」では、新米マネジャーが抱きがちな誤解を明らかにし、本当の現実を示しながら、マネジャーの心得について解説している。
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『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』
[編]ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
[訳]DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
[内容紹介]世界のリーダーが一歩先を見通すために読んでいる有数のマネジメント誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』から、時に頭を揺さぶり、時に心の拠り所となる、至高の金言を厳選。従業員エンゲージメント、生産性、心理的安全性、信頼性など、リーダーやリーダーを目指す人にとって最も重要なトピックをこの1冊に凝縮。
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