プライシングの自由度はブランド戦略が左右する。高級ブランド品の例が示すように、高いブランド価値は大きな価格プレミアムを実現する。そして大きな価格プレミアムは、戦略の自由度をも保証する。ブランドとプライスの良循環こそ、不毛な過当競争から脱却するための経営コンセプトである。まだ遅くはない。戦略的アプローチがあれば、後発でもこの良循環を形成できる。事実、チャールズ・シュワブやスターバックスは「その他大勢」から抜け出し、リーダー企業へと変身した。