多くの災難は「今回だけ」という出来心から始まる
サマリー:予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。今回は、『イノベーションのジレンマ』などで知られるクレイトン M. クリステンセンが、ハーバード・ビジネス・スクールの2010年の卒業生に語った内容をまとめた「プロフェッショナル人生論」の一節を紹介する。

 予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。

 今回は、『イノベーションのジレンマ』などで知られるクレイトン M. クリステンセンが、ハーバード・ビジネス・スクールの2010年の卒業生に語った内容をまとめた「プロフェッショナル人生論」の一節を紹介する。

「今回だけ」という出来心があなたをダメにする

 仕事でも私生活でも、多くの災難は「今回だけ」という出来心から始まる。今回だけ数字をごまかそう。今回は見て見ぬふりをしよう。今回だけ、と人に嘘をつく。たった一度過ちを犯すくらい大したことはないだろうとたかをくくるのが常で、先のことを考えもしないのだ。

 この思考を防ぐには、あなたが何を守るのかを決めて、正しいことと正しくないことを自分なりに線引きすることである。自分の信条を100%守ることは、98%守るよりもはるかに簡単だ。

「プロフェッショナル人生論」
クレイトン M. クリステンセン

参考論文「プロフェッショナル人生論」とは

 『イノベーションのジレンマ』などで知られる経営学者クレイトン M. クリステンセンによる「プロフェッショナル人生論」は、ビジネスを論じたものではなく、彼自身が人生の意味を見つけるうえで役立った指針を、ハーバード・ビジネス・スクールの2010年の卒業生に語ったものである。この考えの根本にあるのは彼の厚い信仰心だが、指針自体は誰にでも活用できる。

 本論文では、クリステンセンが授業の最後に問いかけるという、3つの質問(経営の理論をキャリアや家族について当てはめてみる)を紹介し、人生の目的を考えることの重要性を説いている。時間、エネルギー、能力という人生における資源の配分を考える際には、長期的な視点を持つことを勧める。また、間違った行為に伴う限界費用は、「この一度だけ」であればいつでも小さく思われ、それが、人生を誤らせてしまうとも警告する。そして最後に、人生を評価する物差しを持ち、人生の終わりに成功だったと評価できるように毎日を過ごすべきだと、アドバイスする。

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