あらゆる業界において巨大企業同士の合併が盛んである。「規模の経済」を目論み、寡占化の流れに乗ることが、ニュー・エコノミーにおける競争優位の源泉と考えられている。しかし、この論理は現実を正しく映し出しているだろうか。この命題に対して、主要四業界の過去四〇年にわたるデータを分析し、その実態に迫る。