毎年春に発表されるGEのアニュアル・リポートに収められた「株主への手紙」は、ジャック・ウェルチが株主に向けて自ら筆を執ることで有名である。またこれは、現代の経営戦略や企業変革を語るうえで第一級の資料として、多くの経営者やビジネスマンから注目を集めてきた。なぜならそこには、ウェルチ流マネジメント――従業員を自発的に動かし、組織を変え続け、しかも高い業績を実現する――のエッセンスが凝縮されているからにほかならない。ここに20年分を一挙掲載し、GE成長の軌跡をたどる。
▼1980
世界のニーズに対応する事業の創造
▼1981
柔弱な経済情勢から抜け出す4つのポジショニング
▼1982
「未来」のための4大経営革新
▼1983
官僚主義の打破:スリムで機敏な組織へ生まれ変わる
▼1984
企業文化を不良事業部門から学ぶ
▼1985
上層組織をスリム化し、全従業員に共通の価値観を持たせる
▼1986
人と事業を共通の価値基準で統合する
▼1987
戦略的買収:
パートナーシップを駆使して市場を制覇する
▼1988
GEの二原則に従う戦略--買収と投資、そして組織改革
▼1989
勝利のための改革運動--ワークアウト
▼1990
ワークアウトによる競争優位性が「境界のない企業」を創造する
▼1991
ワークアウトで不況を乗り越える
▼1992
小企業精神の融合とその成果
▼1993
能力を無限に開発する三条件--境界のない行動、スピード、ストレッチ
▼1994
3つの行動規範の徹底--境界のない行動、スピード、ストレッチ
▼1995
伝統的大企業の強みを維持し小企業の精神を宿す
▼1996
シックス・シグマによる品質へのこだわり
そしてサービスという次なる事業機会
▼1997
改善する能力に終わりはない
--シックス・シグマの徹底
▼1998
3つのイニシアティブ--グローバル化、製品サービス、シックス・シグマ
▼1999
カスタマー・フォーカスとeビジネスへの取り組み