ドラッカーが説いた、未来をつくる2つの方法
サマリー:世界最高の経営思想家ピーター・ドラッカーの洞察力に富んだ言葉の数々を1日1ページ、1年365日で構成した書籍『ドラッカー 365の金言』。世界の政財界に広く助言を行ってきた経験から来る「金言」は、組織の中で働き、常に何らかの目標の達成を求められている人々にインスピレーションとアドバイスを提供してくれる。本連載では、本書の内容を抜粋し、再編集したものを掲載する。今回は、『創造する経営者』より、未来をつくるためのアプローチについて語った言葉を紹介する。

未来をつくる2つの方法
「未来を予測しようとしても無駄である」

 未来をつくるためのアプローチとして、互いに補完関係にある2つの方法がある。 第1に、経済や社会の不連続性の発生と、それがもたらす影響との間のリードタイムを発見し、利用することである。すなわち「すでに起こった未来を利用する」ことである。第2に、来るべきものに形と方向性を与えるべきビジョンを描き、それを実現することである。すなわち「来るべき未来を発生させる」ことである。

 すでに起こった未来は、組織の内部ではなく外部にある。社会、知識、文化、産業、経済構造にある。それは、一つのトレンドにおける小さな変化ではなく、大きなトレンドそのものの変わり目である。すでに起こった未来を探し、それが与える影響を予期することによって、人は新しいものの見方を獲得する。あとは見さえすればよい。その後、何ができ、何が行なわれるべきかを見つけることは難しくない。機会は遠くにあるものでも曖昧なものでもない。しかし、それが何であるかは早く見つけなければならない。

 未来を予測するだけでは問題をまねくだけである。なすべきことは、すでに起こった未来に取り組み、あるいは来るべき未来を発生させるべく働くことである。

『創造する経営者』より)

ACTION POINT

 すでに起こった経済や社会の断絶のうち、あなたの組織にとって機会となりうるものを1つ示してください。その先見の明に実を結ばせるための計画を立ててください。

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マネジメントの巨人が遺した至言の宝石箱!
『ドラッカー 365の金言』

[著]P. F. ドラッカー、ジョセフ A. マチャレロ編
[訳]上田 惇生
[内容紹介]世界最高の経営思想家ピーター・ドラッカーの洞察力に富んだ言葉の数々を1日1ページ、1年365日で構成。95歳の著者の経験に裏打ちされた「金言」は、組織の中で働き、常に何らかの目標の達成を求められている人々にインスピレーションとアドバイスを提供してくれます。仕事と人生を変える、1日1ページ!

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