リーダーにとって最も重要な仕事は、危機の到来を予期することである
サマリー:世界最高の経営思想家ピーター・ドラッカーの洞察力に富んだ言葉の数々を1日1ページ、1年365日で構成した書籍『ドラッカー 365の金言』。世界の政財界に広く助言を行ってきた経験から来る「金言」は、組織の中で働き、常に何らかの目標の達成を求められている人々にインスピレーションとアドバイスを提供してくれる。本連載では、本書の内容を抜粋し、再編集したものを掲載する。今回は、『非営利組織の経営』より、リーダーシップと危機について語った言葉を紹介する。

リーダーシップと危機
「いかなる組織も危機に襲われる。そのときがリーダーに頼るときである」

 20世紀最高のリーダーがウィンストン・チャーチルだった。しかし、1928年から40年のダンケルク撤退までの12年間、チャーチルは閑職にあって、ほとんど無視されていた。時代が必要としていなかった。万事が平穏だった。少なくともそう思われていた。そして危機に襲われたとき、ありがたいことに彼がいた。

 幸か不幸か、いかなる組織も危機に襲われる。必ず襲われる。そのときがリーダーに頼るときである。

 リーダーにとって最も重要な仕事は、危機の到来を予期することである。回避するためでなく備えるためである。危機の到来を待つことは責任の放棄である。暴風雨を予期し、先手を打たなければならない。災厄の到来を防ぐことはできない。だが、それに対処すべき態勢の整った組織、すなわち士気高く、とるべき行動を知り、自信に溢れ、互いに信じ合う組織をつくることはできる。

 訓練において重要なことは、将校への信頼を兵士にしみ込ませることである。信頼なくして戦うことはできない。    

『非営利組織の経営』より)

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マネジメントの巨人が遺した至言の宝石箱!
『ドラッカー 365の金言』

[著]P. F. ドラッカー、ジョセフ A. マチャレロ編
[訳]上田 惇生
[内容紹介]世界最高の経営思想家ピーター・ドラッカーの洞察力に富んだ言葉の数々を1日1ページ、1年365日で構成。95歳の著者の経験に裏打ちされた「金言」は、組織の中で働き、常に何らかの目標の達成を求められている人々にインスピレーションとアドバイスを提供してくれます。仕事と人生を変える、1日1ページ!

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