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世界3位の存在感
いまや国民的アパレルブランドの代表格となったユニクロとGU(ジーユー)。これらを傘下に持つのが、国内のアパレル市場で圧倒的な首位に立つ株式会社ファーストリテイリングです。同社の売上高は2024年8月期に3兆円を突破し、次なる目標として「10兆円」を掲げています。
国内のアパレル市場で売上高2位は株式会社しまむらの6653億円(2025年2月期)ですから、ファーストリテイリングは他の追随を許さない存在感を有しています。
一方、世界に目を向けると、ファストファッション業界ではZARA(ザラ)を傘下に持つIndustria de Diseño Textil, S.A.(以下、インディテックス)が6.4兆円、H & M Hennes & Mauritz AB(以下、H&M)は3.5兆円の売上高を誇り、ファーストリテイリングは現時点で3番手です。
そこで今回は、世界でもトップクラスのアパレル企業であるファーストリテイリングを取り上げ、同業他社と比較しながら、同社の強さがどこにあるのか、主に財務面とビジネスモデルから考察していくことにしましょう。
過去10年でどのように成長してきたのか
まず、ファーストリテイリングが過去から現在に至るまでにどのような変遷を遂げてきたのかを概観しておきましょう(図表1)。
出所:ファーストリテイリング 2016年8月期から2025年8月期の有価証券報告書より筆者作成。
2016年8月期には1.8兆円弱だった売上高は、2020年から始まったコロナ禍で一時的な低下はあったものの、直近の2025年8月期には3.4兆円となりました。2026年8月期の予想では3.9兆円の売上高を見込んでおり、これが実現すれば10年間で2倍超の成長となります。
営業利益に至っては、2016年8月期の1273億円から2025年8月期には5643億円と4倍以上になり、2026年8月期には6900億円を見込んでいます。
続いて、この売上高成長の内訳をセグメント別に見ていきましょう(図表2)。
出所:ファーストリテイリング 2016年8月期から2025年8月期の有価証券報告書より筆者作成。
このグラフを一見してわかるのは、海外ユニクロ事業の躍進です。





